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働き方改革 新型コロナウィルス対策
【テレワーク疲れ対策】元気に在宅勤務するために必要なケアについて
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新型コロナウィルス感染拡大予防のため埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、大阪府、兵庫県、及び福岡県の7都府県地域に緊急事態宣言が発令されたのが4月7日のことでした。

発令を受け外出自粛が加速し、在宅勤務可能な業種、職種の方々は一気に在宅で勤務するようになりました。在宅勤務が難しいと思われていた業種も企業努力・工夫によって在宅勤務を可能としているケースも見られます。

 

在宅勤務が始まった頃は、通信手段や執務環境整備に注力していた方も多かったのではないでしょうか。初めて使用するオンラインコミュニケーションアプリの操作に手間取ったり、会社と自宅の設備の違いに戸惑うこともあったでしょう。

突然の在宅勤務命令により家族と離れて仕事に集中できるスペースを用意できない場合もありますし、夫婦で在宅勤務をしているケースや休校中の子供の世話をするため何度も仕事を中断せざるを得ないケースなど、「会社で仕事をしている」ときにはあり得ないことが「家で仕事をしている」ときには起こります。

またこれまで仕事上のトラブルや問題があればすぐ相談できた上司、同僚がそばにいないことも「会社で仕事をしている」ときと大きな違いかもしれません。特に勤続年数の浅い従業員にとっては、上司・先輩の指導に頼ることも多いので、ひょっとしたら在宅勤務で心細さを感じているかもしれません。新型コロナウィルスの感染拡大が終息するまでしばらく在宅勤務が続くとなれば、仕事の不安がどんどん大きくなっていく人もいるでしょうし、家庭の執務環境のストレスが増えていく人もいるでしょう。

 

従業員たちが「在宅勤務疲れ」をそろそろ感じ始める頃かも知れません。そこで会社が今すぐできる「在宅勤務者へのケア」をご紹介します。

会社が今すぐできる「在宅勤務者へのケア」方法

1.家庭の執務スペースの状態の確認

家庭の執務スペースがどのような状態なのか「執務環境等自己申告書」で確認しましょう。

執務環境等自己申告書は、労働安全衛生法「事業者が講ずべき快適な職場環境の形成のための措置に関する指針」に基づき確認項目を作成すると良いでしょう。確認例を挙げますのでご参考ください。

 

    1. デスク・椅子に調整機能があり正しい姿勢で仕事ができるか
    2. 照明及び採光について明暗の対照が著しくなく、かつまぶしさを生じていないか
    3. ディスプレイ面にグレアが生じていないか
    4. 騒音は執務環境に影響がないか
    5. 執務スペースは作業に適した広さがあるか
    6. 換気は十分でき、かつ室温を調整できるか

2.上司、同僚とのコミュニケーション不足を解消

上司、同僚とのコミュニケーション不足を解消しましょう。

今は便利なオンラインツールがたくさんあります。ビデオモードで通信すればモニター越しでも十分コミュニケーションを取れますので、始業から終業まで接続させておけば相談したいときにすぐ「話しかける」ことができます。

今まで会社で顔を合わせていた同僚とモニター越しでも「会える」とホッとするものです。早々と在宅勤務を導入しても、「誰とも話せずストレスが溜まる」と従業員たちから不満が起き、緊急事態宣言発令前に在宅勤務を解除してしまった、という事例もあります。

今は一人一人が自宅にいることで自分の命も他人の命も救えます。コミュニケーション不足解消のために、「リモート雑談時間」をあえて設定するのも良いでしょう。会社にいればちょっとした雑談で同僚たちの事情や変化を知り自然と助け合うことができていたことも、同僚が「見えない」ことでお互いの事情が分からず助け合えない状態になるかもしれません。

 

「見えない」「会えない」からこそ積極的にコミュニケーションを取れる環境を作りましょう。また、「在宅勤務で何か困っていることはありませんか?」という総合的な質問も良いのですが、「休憩時間はきちんととれていますか?」や「時々換気していますか?」など、仕事に集中すると従業員が忘れてしまいがちなことも声がけすると良いでしょう。

3.「出社できる日」のルールを設定

「出社できる日」のルールを設定しましょう。

全国に外出自粛宣言が発令され、不要不急の外出は控えなければならなくなりました。在宅勤務にストレスを感じている従業員が「ずっと家で仕事をしなければならない」と思うと、さらにストレスが増大されていきます。

 

「原則は在宅勤務だけれど、こういうときは例外的に出社が可能です。ただし、必ず会社の許可をうけてください」というように「出社することができる」ルールを明確にしてください。「家では家族がいて仕事が捗らないから」や「会社の方が設備が整っているから」といった理由は認められないことも再度周知してください。

4.適度に運動できる動画やツールを案内しましょう。

今は極力外出を控えなければなりません。生活用品を買い出しに行くのも制限されていますので、通販を利用しほとんど外には出ない人が多いと思います。運動不足が大きな問題になります。

家で運動できる動画が厚生労働省や東京都などの行政からたくさん配信されています。とくに東京都では「おうちでできる簡単な運動動画」が配信されており、5分程度で視聴することができます。

 

朝礼時にラジオ体操を取り入れている会社も多いですが、午後一斉運動を取り入れてみてはいかがでしょうか?オンラインで繋がり、全員同じ時間に体操をする、という経験も在宅勤務ならではではないでしょうか。

ほかに家で運動不足を解消できる健康器具などを紹介したり、あるいは福利厚生として会社で一部補助をするのも良いでしょう。バランスボールやストレッチポールは安価ですが、手軽に始めることができます。

5.「従業員面談」の機会を増やしましょう。

従業員面談は年に何回ありますか?1回ですか?2回ですか?

今は非常事態です。従業員は慣れない環境で必死に仕事をしています。従業員面談の回数をいつもより増やし、従業員がどのような気持ちで仕事をしているのかを丁寧に聞いてください。

先が見えない不安の中、上司と面談し話をじっくり聞いてもらえば安心するはずです。

 

 

例年の今頃は新入社員を迎えOJTや研修準備に忙しい人事担当者ですが、さらに今年は従新型コロナウィルスに感染した場合のマニュアル作成、雇用調整助成金の申請準備、在宅勤務者の勤怠管理などこれまで以上にハードな日々を送っていると思います。ここが頑張り時ですね。

物理的には「テレワーク(離れて仕事する)」ですが、「距離に関係なくそばで働く」という意識が高まり、ますます働きやすくなるのではないかと期待しています。

 

古川天(社労士事務所T.E.N http://sr-ten.com/

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